バカラをプレイする方法

バカラのプレイ方法~基本ルール

バカラの遊び方

以下にバカラ初心者のために、遊び方を簡単にリストアップします。

1. すべてのベットがテーブルに出揃うと、「プレイヤー」と「バンカー」、それぞれに2枚のカードが配られる。
2. 「プレイヤー」「バンカー」、どちらのカード合計が9に近くなるかを当てる。
3. プレーヤーは「プレーヤー」、「バンカー」、「タイ(引き分け)」のいずれかに賭ける。
4. 絵札、及び数字カード10は0としてカウント、A(エース)は1として、他のカードは数字のままでカウント。
5. もしカードの合計が9を超えた場合には、下一桁のみをカウント。
6. 3枚目のカードを「バンカー」「プレイヤー」どちらが引くのかは、ハウス(胴元)ルールで決定(カードは最大3枚)。
7. 「プレイヤー」に賭けて勝った場合、プレイヤーが1倍の配当をもらえる。
8. 「バンカー」に賭けて勝った場合も1倍の配当がもらえるが、5%のコミッションが徴収される。
9. タイ(引き分け)に賭けて勝った場合の配当は8倍。

ほとんどの人がバカラをお金持ちが遊ぶ小難しいゲームと考えているのではないでしょうか。しかし、実際にはコインのフリップで賭けるのと同じくらい簡単で、また、カジノで最もハウスエッジが低いゲームの一つです。
バカラの歴史を少し記述しておくと、もともとイタリアにあったバカラ(=「ゼロ」の意)というゲームが発祥です。イタリアとフランスで1400年代に初めてプレイされ、ルイ14世(1643-1715)の統治時代にはフランス王室で最も人気のあるゲームの1つでした。フランスでは1837年に公衆賭博が違法になったにもかかわらず、引き続きエリートも一般の人々も家でバカラに興じ、19世紀頃にリビエラのカジノで再び登場するまでバカラは長年にわたって広がり続け、 結果的にヨーロッパのカジノで首位のゲームになりました、その歴史の中でいくつかのバージョンが生まれました(以下参照)が、どれも同じルールを使用します。主な違いはカードの取り扱い方法です。
・アメリカン・バカラ(別名:プントバンコ)
・シュマン・ド・フェール(別名:チェミー)
・バカラ・バンク

バカラをプレイする利点

なぜバカラをプレイするのか。以下のような利点があるからです。
・プレイするルールが簡単
・数あるカジノゲームの中でも、未経験のプレイヤーでも最高のオッズを獲得可能
・カジノではロウベットハイベットまで様々なゲームがある
・オンラインカジノでもプレイ可能

バカラの目的

プレイヤーの人数に関係なく、バカラでは「バンカー」と「プレイヤー」という架空の2人にチップを賭けます。 以下が三通りの賭け方です。
・バンカー
・プレイヤー
・タイ(引き分け)

バカラの配当

【プレイヤー】
「プレイヤー」手の勝ちにベットし勝った場合の配当は1倍です。例えば、10ドル賭けて勝った場合の配当は10ドルです。
【バンカー】
「バンカー」手にベットし、勝った場合の配当は1倍から5%のコミッションを差し引いた額になります。つまり、10ドルベットした場合のあなたへの配当は9.50ドルです(バンカーに賭けた場合だけコミッションが徴収される理由は、後述します)。
【タイ(引き分け)】
「タイ」にベットして勝つと通常8倍の配当です。例えば、10ドル賭けて勝てば80ドルの配当、そしてはじめに賭けた10ドルを保持できます。

バカラカードの数え方

バカラは通常8デッキ(トランプ8セット)でプレイされ(時には6デッキの場合もあり)、シュー(正式名称「ディーリング・シュー」)から配られます。それぞれのカードの値は以下の通りです:
・数字カード10と絵札(ジャック、クイーン、キング))は0としてカウント
・A(エース)は1としてカウント
・数字カード2から9まではそのままの値
バカラで最も高い合計は9で、もしカードの合計が9を超えた場合、以下のいずれかの方法で調整します。
・合計の下一桁を使用
・合計から10引く

【バカラカードの数え方例】
例1:一枚目のカード7、二枚目が8で合計が15になった場合。バカラのルール上カード合計は10以上にはできないので、十の桁を消すか、合計から10を引いて持ち手は5になります。
例2:一枚目のカードが8、二枚目が6で合計が14になった場合。同じく十の桁を消す、もしくは10引いて持ち手は4になります。

異なるサイズのバカラテーブル

バカラには三種類のサイズのテーブルがあります。プレイするルールは同じで、違う点はプレイヤーの人数、カードの配り方、そして賭ける最小、最大金額です。
・フルサイズ・プントバカラ
・ミニ・バカラ
・ミディ・バカラ

【フルサイズ・プントバンコ】
「ビック・バカラ」として知られており、バカラテーブルはハイベットピットに位置します(バカラルームにある場合もあり)。最大14人がプレイでき、ベット額の上限はカジノ内で一番高い場合が多い。(例:ラスベガスのカジノでは、ベット額は通常100ドル10万ドルの範囲)。3人のディーラーがテーブルで務め、プレイヤーは正当なルールに則り「バンカー」手に最も高額をベットしたプレイヤーが「バンカー」手のカードを返し、「プレイヤー」手も同様に行いますビッグバカラは、それぞれのハンドに数千ドルを賭けるようなハイエンドプレイヤー(ハイローラー)に適しています。プレイヤーがカードを返す時に曲げたり、くしゃくしゃにしたり、握りつぶしたり、カードの半分を引き裂いて覗こうとする等の行為をカジノも大目に見ています(そのため、シャッフルの度にあらかじめ新品のカードデッキが使用されます)。

【ミニ・バカラ】
ミニ・バカラはビッグ・バカラの少額バージョンです。ミニ・バカラのテーブルはカジノの中心、ブラック・ジャックテーブルの隣に位置しており、一度に6~7人がプレイできます。ベットする最低金額は通常5ドルから15ドルで、上限は5千ドルです。ビック・バカラと違い、テーブルにはディーラーが一人だけおり、プレイヤーはカードに触れることができずディーラーがカードを扱います。その為、ゲームの進行はビック・バカラより圧倒的に早いです。

【ミディ・バカラ】
ミディ・バカラテーブルでは最大9人がプレイでき、一人のディーラーが進行します。カードを扱いたいというプレイヤーの願いを反映し、ミディ・バカラはこれを可能にしました。ただし、ビック・バカラのようにプレイヤーがカードを曲げたり握りつぶしたり、粗雑に扱うことをカジノは許可しません。ゲームテーブルはハイエンドピットかカジノの中心のどちらかに位置します。ミディ・バカラはミニ・バカラほど速く進みませんが、一時間当たりに取引するハンドはビック・バカラより多く、ベットの上限はビック・バカラより低く、ミニ・バカラより高い(例:25ドル~1万ドル)です。

プレイするメカニズム

一例として、ビック・バカラでカードがどのように取引されるかを以下に要約しました。

ディーラーが8デッキのカードをシャッフルしディーリングシューに入れ、一枚目のカードを取り出して開きます。このカードは「バーンカード」といい、そのカードと、カードに記された数字の数だけードをシューから出して捨てます。たとえば、最初のカードが6の場合、そのカードに続く6枚のカードはディーラーによって捨てられます。
フルサイズのバカラテーブルは最大14人がプレイできます。席には1~15の番号がふられています(通常、13はよい番号でないのでバカラでは使用されず、アジア圏で「死」を意味する4も同じく使用されないことがあります)。それぞれのプレイヤーの前にはスペース、もしくは箱があり、「プレイヤー」「バンカー」「タイ(引き分け)」のいずれかあなたが賭ける手にチップを置きます。
三人のカジノディーラーがゲームを進行します。一人目のディーラー(通称the Caller)がテーブルの真ん中でゲームを進行し、勝った手を決定します。他の2人のディーラーはCallerの反対に隣同士で立ち、負けたベットの回収、勝ったプレイヤーへの払い戻し、勝敗の記録等を行います。伝統的にはフルサイズのバカラテーブルでプレイヤーはカードを扱うチャンスがありました。しかし、今日ではCallerがシューからカードを取引し、パドルと呼ばれる装置を使ってプレーヤーにカードを渡します。最初の2枚の「プレイヤー」手カードは、「プレイヤー」手に最も高いベットをしたプレーヤーに与えられます。このプレイヤーは2枚のカードを見てCallerに戻し、ディーラーは「プレイヤー」と書かれた場所にカードを置いてカードの合計をアナウンスします。バンカー側が次に同じ方法で進められ、どちらか一方、もしくは双方に3枚目のカードが必要な場合、Callerははじめと同じプレーヤーにドローカードを与え、プレイヤーはカードを見てからCallerに返し、Callerが勝ち手を発表します。ディーラーは負けた賭けを集め、勝利したプレイヤーに払い戻しを均等に支払います(8倍の配当となる「タイベット」を除く)。「バンカー」手が勝利した場合、プレイヤー各々のコミッションボックスに5%のコミッションを示すマーカーが置かれます。例えば、3番の席に座るプレーヤーが「バンカー」に20ドルを賭けて勝った場合、プレーヤーは20ドルを獲得し、ディーラーは3番の席にあるコミッションボックスに1ドルのマーカーを置きます
注:プレイヤーがカードを扱うことを許可しているカジノでは、こののような手順になります。シャッフル後、1番の席のプレーヤーにシューが与えられます。Callerの指示に従ってこのプレーヤーは最初のカードを取ってCallerに渡し、2枚目のカードはシューの隅に、3枚目のカードはCallerに、4枚目はまたシューの隅に置きます。 Callerに渡された2枚のカードは「プレイヤー」手を表し、シューの隅にある2枚のカードは「バンカー」手です。他の手順は上記の流れと同じで、「プレイヤー」手で最も高いベットをしたプレイヤーが「プレイヤー」手のカード二枚を見ることができ、「バンカー」手も同様です。一方、もしくは双方に三枚目のカードを引く必要があれば、Callerがアナウンスします。「バンカー」手が勝ち続ける限り、同じプレーヤーがシューを保持します。もし「プレイヤー」手が勝利すると、シューは次のプレイヤーに渡されます。
ミディ・バカラテーブルでも取引の流れは上述と同じです。ディーラーがシューから出したカードを取引し、プレイヤーは与えれたカードを見ます。ミニ・バカラテーブルでは、ディーラーがカードを取引しカードを見ます(プレイヤーはカードを扱えません)。プレイするテーブルサイズに関係なく、ルールと配当は同じです。

【バカラをプレイする際覚えておきたい4つのこと】
1. あなたが希望すれば、どのバカラテーブルでも一人でプレイすることが可能で、二人以上のプレイヤーがいる必要はありません。
2. コミッションボックスに置かれたマーカーはシューが完了した時点、もしくは、テーブルを去るときに支払う必要があります。コミッションボックスのマーカーはいつでも支払えますが、「バンカー」手で勝つ度に支払うのではなく、シューが終わるのを待つ(もしくは、プレイを止めるとき)のが一番いいタイミングです。
3. バカラでは、持ち合わせ額をすべてすらないことが重要です。でないと、コミッションマーカーの払い戻しができなくなります。
4. もし「バンカー」と「プレイヤー」が同じ合計だった場合、タイに賭けたプレイヤーが8倍の配当を与えられます。

バカラ、三枚目のカードに関するルール

上述した通り、一方、もしくは双方のハンドで三枚目のカードが必要な場合があります。三枚目のカードを引くルールは時に混乱させ、バカラからプレイヤーを遠ざけてしまいます。バカラはブラックジャックのようにいつスタンド、ヒットするか決めるために膨大なルールを覚えなくてはいけないゲームではありません。バカラをプレイする上では、プレイヤーはなにもする必要がないと言っても過言ではなく、「プレイヤー」「バンカー」が三枚目のカードをひくハウスルールは既に決まっており、更にいうと、どちらの手が三枚目を引くかどうかはCallerによるのです。ただ、ルールをいくつか知っていると、ゲームをより楽しめます。

【「プレイヤー」手が三枚目のカードを引く場合】
「プレーヤー」手が三枚目のカードを引くかどうか決定する基準は、最初の2枚のカードの合計です。
・「プレイヤー」手がはじめに引いた2枚のカード合計が0~5の場合
・カード合計が6~9でスタンドになった場合(自動でスタンドとなる)
もし「プレイヤー」もしくは「バンカー」のはじめの二枚のカード合計が8か9だった場合(この状態を「ナチュラル」と呼ぶ)、どちらの手も三枚目のカードを引くことができません。

【「バンカー」手が三枚目のカードを引く場合】
「バンカー」手の場合、「プレイヤー」手のそれよりも若干込み入っています。ただ、これは覚えておいてください、以下のルールを記憶する必要はありません。なぜならば、Callerが全て周知しており、3枚目のカードを引く必要があるか決定してくれるからです。以下が基準です:
・「バンカー」手のはじめの二枚の合計
・「プレイヤー」手がスタンド、もしくは三枚目のカードを引いた場合
・「プレイヤー」手の三枚目のカード数字が何か

以下が「バンカー」手が三枚目のカードを引く場合のルール要約です:
ルール1:「バンカー」手がはじめに引いた2枚のカード合計が0~2
ルール2:「バンカー」「プレイヤー」、どちらかのはじめの二枚のカード合計が8か9の場合(通称「ナチュラル」)
ルール3:「バンカー」のはじめの2枚のカード合計が7でスタンドになった場合
ルール4:「バンカー」のはじめの2枚のカード合計が6でスタンドになり、「プレイヤー」手が三枚目のカードを引かなかった場合(引いた場合はルール5をご参照ください)
ルール5:「バンカー」のはじめの二枚のカード合計が3~6で、「プレイヤー」手が3枚目のカードを引いた場合、「バンカー」手はスタンド、もしくはカードを以下の要領で引きます(図をご参照ください)

バカラのハウスエッジ

バカラに関する計算は多くのギャンブル数学者によって決められてきました。以下が要点です(8デッキゲームの場合;配当はベットした額の1倍、そして「バンカー」手に賭けて勝った場合には配当から5%のコミッションが徴収され、「タイ」の場合には8倍の配当です)
・「バンカー」手が45.87%勝ち、44.63%負け、9.51%が引き分け
・「プレイヤー」手が44.63%勝ち、45.87%負け、9.51%が引き分け
もし「タイ」ベットを含まない場合:
「バンカー」手が50.68%勝ち、49.32%の負け
「プレイヤー」手49.32%勝ち、50.68%の負け
タイを除くと、「バンカー」手の勝ち数は負け数を上回ります。その帳尻を合わせるため、バンカーハンドで勝利した場合にカジノは5%のコミッションを配当から徴収します。
オンライン、オフライン、どちらもバンカーに賭けた場合のコミッションを低く設定しているカジノがあります。プレイヤーにとっては朗報ですよね。

重要ポイント!

・バカラはイタリアの「バカラ(=「ゼロ」の意」というゲームが発祥
・バカラには「バンカー」「プレイヤー」「タイ(引き分け)」の3通りのベット方法がある
・ゲームの目的は、「バンカー」「プレイヤー」どちらの手のカード合計が9に近くなるか当てること
・バカラテーブルはミニ・バカラ、ミディ・バカラ、フルサイズ・バカラ(別称「ビック・バカラ」の3種類がある
・ミニ・バカラテーブルはカジノのメインに位置し、低ベット、プレイヤーはカードを扱えず、6~7人がプレイできる
・ミディ・バカラは9人までプレイでき、ミニ・バカラより高ベットが可能でプレイヤーがカードを扱える
・フルサイズ・バカラ(ビック・バカラ)テーブルはハイローラーピットにあり、14人までプレイ可能。ハイベットに適し、プレイヤーがカードを扱える。
・「プレイヤー」手で勝った場合、配当は1倍
・「バンカー」手で勝った場合も配当は1倍だが、5%のコミッションを配当から徴収される。「タイ」で勝った場合の配当は8倍
・カードの数字:2~9は数字のまま、10と絵札は0、エースは1としてカウント
・はじめにそれぞれの手にカードが二枚配られ、三枚目のカードに関してはハウスルールに則る。
・カード合計が9を超えた場合、十の桁を消して考えるか、10引いて残った数を採用する
・「タイ」を除くと、「バンカー」手が勝つことが多い
・「タイ」を含むと、ハウスエッジは「バンカー」手で1.06%、「プレイヤー」手で1.24%、「タイ」で14.36%になる
・全体におけるカジノのバカラ収益は約1.2%で、カジノ内で最も低いゲームの一つ
・「バンカー」手で勝った場合のコミッションが5%以下の場合、ハウスエッジも低くなる
・カードを引くルールが決まっている為、ブラックジャックのように戦略によって勝つチャンスはない